最高の存在は、【人】です。
その完成された美しさと強さは想像を絶します。



金色の輝きは、その愛と完成された美を示し、
銀色の輝きは、叡智と知識を示し、
額に輝く【眼】は、すべてを俯瞰し、超越し、あらゆる視点を共有し、
二つの目は前方を見据え、静かに前進し、
左手には王位と創造を、右手には破壊と無限の可能性を宿します。

【金色(こんじき)の人】とは、太陽の輝きをまとった人々のことです。
この星でもっとも進化した人間、【偉大なる者】たちがそうなのです。
そして、そんな彼らでさえ、完成への道には程遠いのです。
それだけ人間の可能性は無限大なのです。

ですが、地上の人々はそれには到底及びません。
降り立った偉大なる者を見て、その愛に感動しながらも、羨望を抱きました。
そして、【象徴】が欲しいと祈りました。
自身がその光に近づけるように、手本を欲したのです。
そこで、偉大なる者の一人である【金狼】は、人々に自身らを模した存在を与えました。
それが【神機-しんき-】です。






ルシア帝国 象徴(天帝)機 エンペラーガイン


与えれた神機は、まさに【象徴】です。
人の象徴、概念の象徴、意思の象徴、国家の象徴、世界の象徴となりえるものでした。
人は、与えられた神機のように美しく生きようとしていました。






しかし、人の歴史は長く、可能性が無限なればこそ、間違えることもあります。
人々は自らの争いの中に、与えられた神機をもちいるようになりました。
最初は一騎打ちとして使い、比較的被害が少ない形式で領土の奪い合いをしていましたが、
次第に戦争も激化し、数多くのレプリカが生まれました。
それが、魔人機、通称【MG-魔人ギア-】と呼ばれる兵器です。

本来は人の可能性を高めるシンボルであったものが、
いつしか戦う道具に成り下がってしまったのです。
しかしながら、人の進化においては躍動する時期があるものです。
程度は低いものであっても、活動的で情熱的で、自己を主張する【産声】でもあります。
そうした時期を乗り越え、人は【金色の人】に近づいていくのです。

MGは、偉大なる者の血をより濃く受け継いだ【武人】と呼ばれる存在にしか扱えません。
完全なる人の肉体とは、美しく強靭で、計り知れない破壊の力も秘めています。
程度が低ければ破壊に使われ、程度が高ければ愛に使われるのです。
今の人類は、知力と武力にのみ意識が向いていて、まだまだ人格の面では遠く及びません。
それもまた段階にすぎません。

人は後退しません。
螺旋を描きながら、常に上昇を続けるのです。




MGの中で、とりわけ高性能のものや、
正統なる系譜を継ぐものを、オーバーギアと呼びます。
その多くは、【WG-ウルフガーディアン】によってつくられたものです。








これを駆る者たちは、武人の中でも精神的に常人を超越した者たちです。
強い力は、正しい心があってこそ扱えるものだからです。
大戦では、数多くのオーバーギアが出てきます。




神機と対を成す存在として、【鬼機-きき-】が存在します。
鬼とは、【神の摂理】が表象化したものです。
雷は雷神となり、風は風神となります。一つ一つの【法則の象徴】なのです。
今は支配者(マスター)と呼ばれていますが、一昔前ならば、【神】と呼ばれていた【力】です。

多くの支配者は、魔王城にいます。
彼らが操る鬼機は、対応する自然法則を自在に操ることができます。








また、鬼機の技術を利用した、より異色のMGも開発されていきます。
これらは、MGと鬼機の中間のような存在で、取り扱いにはかなり注意が必要です。
が、ゼッカーが乗るガイゼルバインのように、その技術を応用しながらも
【神殺し】の力を宿す存在もいます。


ガイゼルバイン


コクオウ 反応兵器を積み込めるMG



そして、賊王街の時代では、量産型のMGにも搭載されるようになり、
単機、または複数による術の行使が可能となっていきます。


リョウコ・清水が率いるラッパーズ【聖歌隊】




インディカルタの時代は、大戦の準備中ということもあり、
世界中で急速にMGの数が増えていきます。
また、かなり変わったMGや戦艦なども生まれていきます。

賊王街の時代では、コストパフォーマンスを重視していますが、
この時代は全力で開発をしているので、コスト度外視で性能が高いMGをつくる傾向にあります。
まだ戦車も数多く存在しています。



【デリクミス

シウンが使っていたバボーラを再設計したカスタム機。
ほぼジェイド専用機である。
単機による圧倒的な戦闘力を求め、多数との戦闘を想定されている。
ジェイドの能力を最大限生かすため、あらゆる最新技術が搭載され、
最大出力時は、バボーラの2倍の出力が期待されている。

中でも、フェブリールの能力が大幅に向上している。
火炎放射器の部分は、背部にまわり、
アームで調整することで、自由な方向に放射できる。
(ハイテッシモの技術を応用)

また、炎を銃弾のように撃ち出すことも可能で、レーザーのように細く長く、
貫通力を高めて撃つこともできる。
中距離の相手にも対応が可能となっている。

アンバーガイゼルと類似のシステムが搭載されており、
ジェイドの能力との相乗効果が期待できる。
賢人の技術が入ったおかげで、
単機で戦場を駆け抜けられる特機となってい。

パワー、スピード、運動性、武装において
あらゆる点で穴がないが、エネルギーの消耗が激しいのが問題点。
戦い方を工夫する必要があるが、当初はジェイドの精神的もろさから
すぐに消耗する姿が多く見られた。

ジェイドによって、大戦の中期まで使用されている。
近接戦闘では圧倒的な戦闘力を誇った。



【カシナダ】
(アイボの羽)

イシス王国が独自に開発した高性能機。ラシーラが乗る。
技術提供は、ヴィルヘルム社が行っている。

MGによる柔軟な動きをテーマとし、機動性を重視されてつくられている。
名前のとおり、羽を持ったかのように飛び回るイメージである。
アイボとは、インダナ地方にいる固有種の鳥のこと。
(ダチョウのような生態系)

近接戦闘では、サーベルと軽量タイプのシールドを装備している。
軽やかな動きで舞いながらの戦いは優雅でもある。
ただし、一撃のパワーでは劣るため、連続して動き続け、
敵の急所を一突きにできる技量が必要である。

特注機なので、ラシーラが使うものと、色違いの予備があるだけである。



【グランコ】

イシス王国の主力MG。ビーダス工業が開発、生産。

生産性を考慮し、能力はそれほど高くはないが、
初期のコンボイシリーズと同レベルの力はある。
イシス王国は積極的にMGを受け入れているため、
かなりの数が国内にあると思われる。

武装を変更できるように、手は五本指を採用している。
中距離武装も存在し、各人に合わせて自由に変更が可能。
インダナ地方では、傭兵から反政府組織まで幅広く使われている。
画像は、ウイソング用のグリーンカラー&マシンガンタイプ。



その他、数多くのMGが出てきます。